「地方の一戸建ての生活の悩み」私は40歳の独身女性です。両親と大型犬と一緒に暮らしています。築30年の我が家はあちこち傷んではきていますが、その都度リフォームするなどして、幸せに暮らしています。でも、やはり地方ならではの苦労もあるのです。それはもぐらとねずみです。
まずはモグラからお話しします。モグラは芝生の生えた広い庭の地下にいました。大型犬のゴールデンレトリーバーを飼う前は、足の短いウェルシュコーギーがお庭の番をしてくれていたので、もぐらは出てくることはありませんでした。しかし、そのコーギーが天国へ行くと、もぐらたちは途端に活発になってきたのです。
コーギーという天敵がいないことをすぐに察知するところなど、生命力の強さを感じます。庭に両親が家庭菜園や、お花を栽培をしているのですが、途端に荒らすようになり、じゃがいもや花の球根はかじられたりして破壊状態になりました。きれいに整えられていた畑や花壇は、もぐらたちの激しいレース後で、ぼこぼになりました。
ゴールデンレトリーバーは、もぐらに対してあまり対抗心がなく、のんびりしているのです。そこをもぐらたちはわかっているのですね。もぐらが退治として、地中に超音波を発する機器をいれましたが、これはあまり効果がありませんでした。次にもぐらをしとめる「ごきぶりほいほい」のような筒をうめましたが、一匹しかしとめることができませんでした。
一番の原因となるのは芝生ということで、庭の芝生を全部はぎとることにしました。美しい緑の芝生をなくすのはとても抵抗がありましたが、もぐら被害はかなり少なくなりました。ゼロではありませんが、前に比べたら野菜の被害もありません。ただ芝生がなくなったので、ゴールデンはとてもつまらなそうです。
次にねずみの被害です。夜になると二階の天井がとても賑やかなことに不安を感じました。明らかに動物が走っている音がするのです。そして、黒いふんのようなものが押し入れの奥にあるのを発見しました。ごきぶりにしては大きいふんなので、とても怖くなりました。まさかねずみがいると思っていなかったので、いろいろと調べると、天井の一部がはがれていて、そこからねずみが侵入して数が増えたようです。
屋根裏に、ねずみが食べたらのどがかわいて外に出たくなるというエサを置き、天井の一部をしっかり修理しました。ねすみたちはどこから逃げたのかわかりませんが、三日ほどでいなくなりました。あのねすみたちの大運動会もなくなり、静かな夜を過ごすことができるようになりました。
田舎なので、いろんな動物がいます。道路や河川が整備されて自然が少なくなっても、動物たちもまた必死でいきています。人間だけがえらいわけではないので、上手に共存しあえたらいいなと思っています。