山を切り開いてできた住宅地のせいか、ムカデがよくでます。

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我が家は比較的新しい新興住宅地なのですが、山を切り開いてできた住宅地のせいか、ムカデがよくでます。引っ越してきた当初は私もあまりのムカデのグロテスクさに悲鳴を上げていましたが、ここに引っ越してきて7年。すっかり慣れてしまいました。家の周りに粉状の薬剤を撒くことによって、ずいぶんとムカデに遭遇する機会が減ってもいましたので、すっかり油断していました。

あれは夜の11時頃のことでした。その日私は仕事が忙しく夜、すべての家事を終わらせるころにはぐったりと疲れきっていました。夕飯に使った食器を洗い終わり、後は洗濯物を片付けるだけ、これが終わったら寝る事ができると自分をなんとか励ましながら最後の家事に取り掛かりました。洗濯物をたたんでいると、ふと黒い紐状のものがあります。少し目の悪い私は子供服についていたリボンが取れたのかと勘違いしました。

「もう明日縫いつけよう」と紐に手をのばしたところ、紐が一目散に別の服の下に逃げ込むではありませんか!私は一瞬、思考が止まりました。「今のなに!?」「ムカデだ!!」と思いつくまでに数分かかりました。なんとか理性を働かせ、夜遅いので大声を上げては近所迷惑だと気づけたことは奇跡だと思います。私はすばやく立ち上がり、まず、ムカデを探しました。どこへ行った。結構大きかった。体長15cmはあった。あんなものにこの家をうろつかれてはおちおち寝ることもできません。疲れも眠気も一気に吹き飛びました。

初めは恐る恐る洗濯物をどかしてムカデを探しました。しかし、見つかりません。だんだんと焦ってきました。取り逃がしたら一大事です。我が家には小さな子供もいます。見つけるまでは寝むれない!しかし、見つかりません。もう30分は経過したでしょう。取り逃がしてしまったか。とがっくりと肩を落とし、それでも諦めの悪い私は一応、部屋中を見回りました。

カーテンを軽く触ったその時!ムカデがポロッと落ちてきたのです!探していたくせに実際に見つかると驚くものです。私も驚きましたが、きっとムカデも驚いたことでしょう、すばやく逃げようとしました。逃がしてたまるかと言わんばかりに近くにあった雑誌を掴み、ムカデに叩きつけました。ムカデも必死です。生きるか死ぬかですから必死で逃げようとしますが、ムカデには申し訳ないけど、こちらも家族の安眠がかかっています。手を緩めるわけにはいきません。20回ほど、雑誌の角で殴打したところ、ようやく退治できました。ムカデの死骸をテッィシュに包みゴミ箱にいれました。ほとほと疲れていたのに、しばらくは興奮して寝付くことができませんでした。

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