小さめの猫くらい大きな鼠が少なくとも5匹はいた

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44歳の主婦です。結婚前に住んでいた実家は築40年と古かったせいか鼠が沢山いました。といっても屋根裏に住んでいたため、姿はほとんど見たことがありませんでした。何匹くらいいたのでしょう。昼間は気配を感じないのですが深夜になると運動会のように走り回り、ドドドーッと音が凄いのです。音から察するに小さめの猫くらい大きな鼠が少なくとも5匹はいたように思います。

迷惑なのは騒音の他、フンがあちこちに落ちていたり、なぜか台所に置いていた石鹸が齧られていることでした。トムとジェリーが大好きだった私はチーズと間違えているのかな?と思い、本物を隣に置いてみたのですが、なぜか食べてくれず、石鹸の方を齧っていました。

歯型をつけられるのが気持ち悪くなったので、ネズミホイホイを使ってみることにしました。ゴキブリホイホイの鼠版です。仕掛けた朝、さっそく子鼠がかかりました。でも捕まえてみたものの、どう処分していいか分からないのです。

人が近づくと悲し気に「チュー!」って鳴くんですもの。たまたま近所に住む叔母が遊びに来たので、逃がしてもらうことにしました。心優しい叔母は少しづつ体に張り付いた粘着物をはがし、もう少しというところで指を噛まれ、そのまま逃げられました。ホイホイごと近くの川に流しちゃえば良かったと思いました。

祖母はゴキブリ駆除にも使うホウ酸団子を使いたがりましたが、うちには猫がいるのでやめてもらいました。よくペットが誤って食べて死んでしまうと聞いていたからです。そう、うちには猫がいるのに鼠をまったく捕まえてくれないのです。ここでもトムとジェリーに裏切られました。昼間は姿を現さないので仕方ないのかもしれません。

ところが親戚たちが集まっていたある年のお正月、突然やってきました。小さな可愛い子鼠が、急にリビングに走ってきたのです。前回ネズミホイホイにかかったときは怖かったのでよく見なかったのですが、しっぽがミミズみたいで気持ち悪かったです。顔は可愛いのに。ここがハムスターとの違いなんですね。

いとこたちとキャーキャー騒ぎながら、どうする?と相談し、子供の浅知恵で殺虫剤をまいてみようということになり、目いっぱい噴霧して部屋を全員で出ました。大人たちは台所で酒を飲んでいたので、このことは知りません。しばらくして部屋を開けてみると可愛い鼠ちゃんが息絶えていました。本当に退治したかったのは天井を走り回る大人の鼠だったのに、ごめんね。

その後、家をリフォームしたら鼠は嘘のように全く出なくなりました。もう鼠がいる家には住みたくありません。

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