空き家の屋根や壁にはアライグマの爪のあとのような傷や足跡

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[44歳 専業主婦 ⑵アライグマが庭に一匹 ⑶体長70センチくらい、飼い猫よりやや大きい ⑷追い払おうと庭に出てみたが、全く逃げるそぶりがないため、室内より傍観するしかなかった。 ⑸市役所に連絡し、業者により捕獲用のワナをしかけてもらった。 ⑹ワナの返却期間内に捕らえることはできなかった。]

 ある日、そろそろ子ども達が学校から帰ってくるかなと、ふと庭に目をやると何かがいました。近所の野良猫かと思いましたが、それにしては大きい。こんな住宅地にタヌキが出たのだと驚きました。しかしあとでネット検索し、それがアライグマだとわかりました。

アライグマは、私が庭に出たところで全く動じることなく、居座り続けています。なんだか追い払うのも怖くなって、すぐ室内へ戻りました。子ども達が帰宅する前に、アライグマの姿は消えましたが、ペットの猫も気味悪そうにアライグマのいた場所の匂いを嗅ぎ、変な声で鳴いて興奮していました。

市役所に電話で説明すると、業者を派遣し、捕獲用のワナを庭に設置してくれることになりました。業者さんが家の周りを調べたら、近所の空き家に住み着いているのではないかとのことでした。よく見ると、その空き家の屋根や壁にはアライグマの爪のあとのような傷や足跡が、そこらじゅうについていてぞっとしました。

我が家では猫がいるため、ワナに仕掛ける餌も工夫しなければなりませんでした。キャットフードが好物とよく言われますが、飼い猫がワナにかかってはまずいので、バナナを仕掛けました。さっそく二日後に気配を感じ庭を見ると、アライグマがバナナを手に、ワナであるケージの中に入っていました。ところが、業者の設置が甘く、なんと扉が降りずじまい。アライグマはちゃっかりバナナだけをゲットし、無傷でケージから出て行ってしまったのです。

新しい餌に変え、入り口の調整をし、再度アライグマを待つこととなりました。ところがそれ以来、餌も取られないまま、ワナの返却期限が来てしまいました。結局、アライグマはもう空き家から移動してしまったのではないかとのことでした。

我が家以外の近所のお宅でも、アライグマが近づくと飼い犬が異様に吠えたり、獣の臭いにビクビクしたりということが、多く見られました。捕まえることはできませんでしたが、気性の荒いアライグマから、子ども達やペットたちが被害にあわなかったのが、せめてもの救いと考えます。見た目は可愛らしいアライグマですが、野生動物のくせに人間を全く怖がらず、ずいぶん人馴れしているなというのが印象的でした。

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