階段裏のキバで開けられた通り穴はネズミの仕業

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男性、42歳、会社員です。 自宅近くにあった築60年経過の障害者施設が取り壊されました。 当時ゲリラ豪雨が猛威を奮い、雨をかいくぐりながらの取り壊しだったと 記憶しています。 自宅は古く、築40年超えの木造なのですが、施設の取り壊し直後のことです、 屋根に降り注ぐ大雨の音とは異なる「カサカサ」という物音を就寝時に天井から聞きました。

近所のごみ捨て場にネズミが現れたという声が出始めた頃のことです。 家内もすぐその存在に気が付き、乾物の食べ物を貯蔵している場所にフンを見つけていました。 うちは農家から一袋30kgの玄米を購入し、必要により精米する保管方法をしていたのですが、玄米の袋にもキバの様な噛み付き跡を見つけました。

そんな中、夜何気なくテレビを見ている時、小さい物体が動くのに気が付いた私は3cmほどの子ネズミが台所に居るのを目撃しました。 どうやら施設が取り壊され、大雨で行き場の無くなったネズミがうちに入り込んできた模様です。

そのネズミは我々夫婦が新聞紙で叩こうとする猛追をかわし、玄関を抜け、外へと逃げ出して行きました。その夜、天井は相変わらずカサカサ音がしていました。 居るのは出て行ったあのネズミだけでは無かった様です。 うちは子供がまだ小学生なのでネズミに接触したり、ネズミがカジった後のお菓子を口にする事態が安易に想定できるので早々に対策を練る事にしました。

調査により相手は屋根裏と階段裏の乾物置き場を上下に移動し、暮らしているのが判りました。階段裏の最も高い箇所に通り穴が新たにキバで開けられていたのです。 木造なのでもともと隙間だらけなのですが、4cmほどの穴はネズミの仕業としか思えません。 そこでまず通り穴を塞ぎ、兵糧攻めにしようと思いガムテープで階段裏にある隙間という隙間を全て塞いでみました。 ところが1週間経っても新たなところにフンが見つかる始末で、私の見当違いだった様です。

焦り始めた私はネットで懸命に方策を探しました。 まず紙袋に入れていた玄米を透明衣装ケースに入れるようにしました。 そして、夜テーブルに食べ散らかしていた飲食物、台所の三角コーナーの生ごみを寝る前までに片付け、人間が居ない時、食べ物は何も無い状況を作りこみました。 仕上げは発生元の階段裏にシマダのプロバスターというネズミ捕獲用粘着シートを敷き詰めました。

その翌日です。キーキーという鳴き声と共に子ネズミがかかっていました。 その後も順調に捕獲は成功し、プロバスターの中央にデスモアプロを置き、さらにトンカツソースをかけたトラップで最後の1匹は捕まえました。 この時の教訓を生かし、人間が居ない時は食べ物は何も無い様にする習慣は今も続けています。

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