黒いものが動き先っぽからピンク色の細長い管が出たり入ったり、それがヘビだとわかるまでに10秒はかかりました。

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「そこに出る? 突然の訪問者」 当時中学生くらいだったと思います。地方に住んでいましたがその中でも田舎の田舎、さとうきび畑のど真ん中の一軒家に家族で暮らしていました。害虫はもちろん蜘蛛やゴキブリは日常茶飯事で対峙しそのたびに両親にやっつけてもらっていました。

その日は両親が不在で兄と妹と3人でテレビを見ていた夜のことです。明日も学校だったので早くお風呂に入って寝よう、そう思い一人お風呂場に向かいました。お風呂場はリビングから中途半端な長さの廊下を抜けて家の一番奥にありました。お風呂場の横には出窓があり、そこから洗濯物を干すプレハブのような小屋につながっていました(雨除け程度のもの)。

薄暗い廊下を通り、お風呂場の電気をつけいざ服を脱ごうとしたとき、黒い長いものが目に入りました。当時は目が悪く、さらに兄がよく服をそこらへんに脱ぎ捨てたりするので今回も脱ぎ捨てたベルトだろうと思ったのですが、よくよく見ると動くのです。するすると1メートルはある黒いものが動き先っぽからピンク色の細長い管が出たり入ったりしています。それが「蛇」だとわかるまでに10秒はかかりました。

そもそも家の中で、今まで蛇をここまで間近にみたことがなかったからです。なんでここにいるの?という混乱とともにどう解決するかを考えつつ兄を呼びました。両親はともに不在で兄に頼るしかありません。突然呼ばれた兄は何事かと慌ててかけつけたのですが、蛇を見て少し固まり、それから自分しかいないのだということを悟ったのでしょう、廊下の奥においてあった箒を取り出しました。

当時島に毒のある蛇は存在していないものの、まさかの箒?とこちらまで固まってしまいましたが、兄は上手に蛇の頭を箒のさきっちょでよけながら出窓を開け、蛇が出ていくよう誘導しました。蛇は特に兄に攻撃することもなくするすると出窓から出ていきましたが、もしあの時攻撃されていたら私たちはパニック状態に陥っていたに違いありません。

蜘蛛には手が出ない兄も蛇はやっつけられたわけで、二人で安堵してから何事なかったかのようにお風呂に入り、その後帰宅した両親にそれを話した後眠りにつきました。翌日蛇がどこから入ったのかはさっぱり謎のまま学校へ行きました。あれ以来蛇を家の中でみたことはありません。

あの時は箒1つで退治できましたが、今後遭遇した時はそうはいかない可能性もあります。最近では地元に毒蛇が発見されてあの時のように対応しては死に至る可能性がありますので、蛇をとる道具一つくらいは所持していた方がいいのかなとも思います。現在は25歳の派遣社員ですが幸い、蛇に襲われることなく都会の方で暮らしています。

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