38歳病院勤務。以前、会社の寮を借りて都内に住んでいました。寮といってもとても古く、築何十年も経っているようなアパートでした。会社からの入居の勧めがあり、見学に行きましたが、その時は本当に驚きました。それ前までは圏外で比較的新しいアパートに住んでいたのですが、会社の寮を見学に行ったとき、押入れやキッチンや各部屋にネズミの糞のような黒い粒がたくさん落ちていたのです。
私はまさか?と思ったのですが、案内してくれたのが上司だったので聞くに聞けず、そのまま入居に至りました。都内で立地も治安もよいところですし、それ以外も魅力たっぷりでネズミの糞のことはそれほど気にしなかったのです。
ところが入居して二日目にして、寝ようとすると隣のキッチン部屋から明らかに何か動いているのがゴソゴソと聞こえるのです。私は目の当たりにするのが怖く、確認せず寝ました。翌日もゴソゴソ・・・そんな日が続き、ついにお米の入った袋、カップラーメン、段ボール、キッチンの収納の隙間から入り込んで色んなものがかじられていたのです。そして見当たるところに糞が落ちているのです。それを発見した時には本当にショックでした。
それ以後、悔しくて、食べられそうなものはすべて収納にきちんとしまいました。それからもしばらく夜になるとゴソゴソは止まらず、ある日、市販のネズミ捕りを仕掛けました。そんなに甘くはないですね。引っかかりません。そして引っかかったところで処理するのが怖かったのと、もう出てきてほしくない気持ちでいっぱいでした。
何としても防ぎたい・・・の一心でした。害虫スプレーなども何回か試しました。いろいろ試行錯誤で試してみましたが、それでもゴソゴソは止まりませんでした。最終手段として侵入口となりそうな外部からの穴という穴をすべて塞いで、食べ物を一切置かないことを試みました。それからですかね、ようやくゴソゴソや気配、糞がなくなり入ってきていないようになりました。
最初はどうなるか本当に不安と侵入防止策に必死でしたが、次第にいなくなって本当にいろいろ試してよかったと思いました。新しいアパートしか住んだことがなく、ネズミが部屋に出るなんて本当にショックでしたが、快適な生活のために試行錯誤した甲斐があったと感じています。それから何年もそのアパートで生活していましたキッチン部屋を最後まで食事に使うことはありませんでした。以後、ネズミの気配はありませんでした。