ヤモリだけは“恐怖の害虫”です。でも実際は、他の害虫を駆除してくれる良い生き物

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テントウ虫や蝶などを見ると春を感じてほっこりするのに、害虫を見つけるとドキッとしますよね。一瞬時間が止まります。さっきまでいなかったはずなのに突然現れるのが害虫。この辺は水田が多く、この時期になる玄関の外灯に集まる虫を狙ってヤモリがやってきます。昔は、夜間に灯りを点けられる家はお金持ちで、灯りにヤモリが集まる為「ヤモリがくる家は繁栄する」と言われています。

その為、ヤモリを害虫と言えるかどうかは微妙ですが、私にとっては害虫です。2ヶ月程前のある日、玄関のドアの上に張り付いていたのでしょう、ドアを開けた瞬間1匹のヤモリが家の中に飛び込んできました。体長は尻尾までいれると20cm以上です。

飛び込んできた瞬間、私は逃げました。あまりにも慌てて逃げたので、玄関の蹴こみに脛を強打。心臓はバクバクしっぱなしでした。

我が家は夫婦2人の生活であいにく主人が出張中。自分で何とかするしかありません。

玄関のタイルでじっとしているヤモリと対峙し「どうしようか」と思案しました。色々考えて、キンチョールとダスキンのフロアモップと新聞を持って再び玄関へ。ところがさっきまでいたはずのヤモリがいないのです。「目を離すんじゃなかった!!」いなくなったヤモリですが、自ら外に出て行くはずもなく、どこかに潜んでいるのは間違いありません。それを考えると、ますます心臓がバクバクして、めまいと吐き気が襲ってきました。

「このままでは夜になっても眠れない」キョロキョロと探していると、ふと見上げた玄関の壁のモップが届くかどうかのところにいるではありませんか!震える手でまずはキンチョールをかけました。それもかなりの時間噴射したのですが、ピクとも動きません。効果が出て、急に落ちてくることも考えられたので、噴射後、すぐにかなりのスペースをとって見ていましたが、一向に動きません。

仕方がないので、勇気を振り絞り再び噴射!それでも効果がないのです。泣きそうな気持ちで、ふと、キンチョールの裏の効能を見ると「ハエ、ゴキブリ、ダニの駆除」と書かれているではありませんか。「やはりヤモリには効果がないのか」キンチョールを諦め、今度は、モップで落とそうと、ヤモリをサッと払ったところ、私の頭の上をかすめて玄関の床にポトリ。ヤモリが死にそうな程嫌いな私です。軽く当たっただけとはいえ、腰が抜けてしまってその場に座り込んでしまいました。

ヤモリは玄関の端でそんな私の様子を伺っているようにも見えます。39歳の主婦がヤモリで腰が抜かすなんて情けないと思いながら、近所の義姉に連絡。駆けつけてくれるまで、さっきの失敗を教訓に、ヤモリがどこかに行ってしまわないよう、モップを抱えて待っていました。

到着した義姉は、青ざめて、モップを抱えている私に大笑い。その後、「任せなさい」とばかりに私からモップを奪い、あっと言う間に玄関からヤモリを追い出したのです。

姉曰く、ヤモリは「ゴキブリホイホイ」で捕まえることが出来るそうです。あの後、我が家の玄関には『ゴキブリホイホイ』がヤモリ用に置かれています。

あれから2匹、『ホイホイ』にかかりました。もちろん処理はヤモリが平気な主人です。

ゴキブリや蜘蛛は、見つけた瞬間に素手で叩ける私ですが、ヤモリだけは“恐怖の害虫”です。でも実際は、他の害虫を駆除してくれる良い生き物なのですよね。何とか克服出来たらと思いますが、未だに姿を見ると心臓がバクバクする私。ヤモリの側はそんな私の姿を見てどう思っているのでしょうか。

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